イタリアという国

別にイタリアという国が嫌いなわけではない。セリエAも見ないわけではない。
イタリア代表のサッカーは技術レベルが高く強いのも理解できるが、ただ単に俺の趣味じゃないというだけ。
で、それとは別に今大会、イタリアはここまで比較的格下のチームと対戦することが多かったから目立っていないが、それほど守備が強固じゃないんじゃない? という疑問がある。
例えばチェコ戦にしても、ブッフォンの活躍による所が大きく、シュートはそれなりに打たれているし、かなり不出来だったチェコに対しファールもかさみ、さらにチェコに退場者が出ての試合。
オーストラリア戦にしても、とてもじゃないがそれほどの力を発揮したとは思えない。
まぁ、最後の最後、ギリギリのところでゴールを割らせないのがイタリアの強さとも言えるのかもしれないが。
ロナウジーニョをはじめとして選手がイマイチ噛み合っていないブラジルを見て、「優勝無理っぽくない?」というのと同じで、どうも試合を見ていて「こりゃ優勝無理っぽくない?」という印象が拭えないのだ。
(ただし、同じようにフランスを見ていて「ジダンはじめベテラン勢の調子の波次第だし、優勝無理っぽくない?」と思ったチームが四強まで勝ち残ったりもしているので、当てにはならないかもしれないが)
ポルトガルを推す理由は、もうずっと言い続けているように、バランスである。攻守のバランスも攻撃のバランスにしても、上手くまとまっていると思う。右も左も中も上手く使えるし。
ただ、全体的に他の四強の国と比較して、低いレベルでまとまってしまっている感は拭えないが。
ドイツはもう優勝に向けて勢いが止まらない感じだが、守備がガタガタだったスウェーデンと違って、決勝で当たるであろうポルトガルないしフランスはそれなりのレベルで来る上に、イタリアに削られた上での決勝となるので、アルゼンチン戦以上に厳しい試合となると思う。
フランスはジダンが最後の輝きを放っている感じか。今大会を最後に引退すると噂されているジダン。さらにヴィエラマケレレのサポートを受けサニョルテュラムといった往年の選手達と共に戦うジダン。アンリとのホットラインがようやく成立し、98年を彷彿させつつも新たなチームとなったフランス。
レスやジュリがいないのは残念だが、このチームが優勝してその上でジダンが引退したりしたら、世界中のファンは泣いてしまうかもしれない。
さよなら。そしてありがとう、ジズー。と。

なんて事を書いてたら、ちょっとフランスを応援したくなってきた。
まぁそういうわけで、イタリアは三位か四位。三位決定戦の相手がフランスなら、イタリアが三位。
ドイツは優勝か準優勝。
フランスは優勝か準優勝。決勝に進めなければ燃え尽きて四位決定。
ポルトガルはフランスに勝てればそのまま優勝。負けたら四位濃厚。
こんなところで。
とかなんとかここまで書いて、あっさりドイツがイタリアに負けたりしたらどうしよう。