ものぐさであること

ものぐさであることというのは、実は結構重要な(社会的にも)能力だったりするかもしれない。
もちろん、「面倒くさいからやらない」というタイプのものぐさは論外だが。
面倒くさいけどやらなくちゃいけない

なるべく楽したい

なるべく手を抜く
こう書くと聞こえが悪いが、「なるべく楽をしたい」=なるべく労力をかけないようにする でありそれは即ち効率化である。
もちろん、手を抜いた結果、最終的に到達する地点が違うのであれば、それは効率化ではなくただの手抜きになるが。
火をつける事が目的の場合、木を擦って火を熾すのは得策ではない。
激しく面倒くさい。
だがそこで「でも他の方法考えるの方が面倒くさいよ」と思考停止してしまっては、一生激しく面倒な火熾しをするハメになる。
木を擦って火をつける事が目的の場合ならそれでいいが、「単に火がついていればそれでよい」のであれば、マッチなりライターなりを使った方が遙かに効率的だ。
手元にマッチもライターもないなら、確かに初回はマッチなりライターなりを買いに行く手間がかかるが、それでも何度か火をつけることを考えれば、遙かにマッチやライターを買いに行った方が効率的である。
最初に火をおこすとき、マッチやライターを買いに行くのを面倒くさがって、その後も延々と木を擦って火を熾しているタイプの人間が、少なからずとも世の中にはいる。

自己反省の意味も込めて、「今自分がやっている行動は、本当に(長期的に見て)一番楽な方法なのか」と考える習慣を身につけたい。
最初に「面倒だから」と固定した一定のルーチンが、実は何度もリピートする場合効率的ではないなんてのはよくある話だ。
生涯に一回しか来ない店で有料会員権を購入してもムダだが、生涯に何度もくるならば、その回数によってどちらがよりムダかが変わってくるようなもんで。
回数券を買うか、一回券を買うか、永久パスポートを買うか、年間パスポートを買うか、みたいに。
つまりは初期投資コストと回収プランの話なわけだが。