演劇を見てきた

今日、同級生の演劇を観てきた。大劇場じゃなく、100人ちょっと入るくらいの、小屋でのヤツだけど。
なんか同級生が劇団員になってるらしく、観劇(といってもその人の劇団ではなく、ゲスト出演の劇を見てきた)。
ゲスト出演だから、役者として結構有名なのかなぁ、とか、ちょい役だとイヤだなぁ、とか思って見に行ったけど、劇が始まってみれば思ったよりパワフルな劇で面白く、また件の友人もちょい役どころかかなりの台詞とアクションがあったりして、あっという間に時間が過ぎた。
まぁ、他の同級生数名と待ち合わせて行くはずが、見事に遅刻して一人だけ違う席で観たり、なんか久しぶりの小さい劇団の劇で色々考えるところあって変なテンションになったり、それで色々周りに迷惑かけたりしたのは確実なんで、その辺が心残りではあるけれど、劇の内容自体は満足。


昨日書いたことじゃないけど、いやぁ、色々考えちゃいますわ。ああやって頑張ってる人たち見ると。
すげー眩しいし、すげー羨ましいんだけど、夢破れたら……とか、じゃぁ自分が全て投げ打ってリスク込みでああいうこと出来るのか、とか。まぁこの年齢で学生とかホザいてる時点で、十分リスク背負ってるっちゃ背負ってるけど。
それほど面識があった同級生ってわけじゃないけど、素直に頑張って欲しいなぁと思うと共に、日本にああやって小劇団で頑張ってる人がどれだけいるんだろう、とか、まぁメジャーになるのが目的じゃなく劇団やり続けること自体が楽しみなんだろうなぁとか、そういう気持ちってどれだけの人が理解出来るんだろうとか、そういう選択にもやっぱ不安はあるんだろうなぁとか、グダグダと色んなこと考えながら帰宅。


ずっと劇団なりバンドなりやり続けて、40過ぎても日の目を見ず、劇団なりバンドなりでは食べていくこともかなわず、一生バイトで食いつないでやり続ける。
そんな覚悟がないと、出来ないんだろうなぁ。で、いざ覚悟してやっててもやっぱ恐怖なんだろうなぁ。
どんなに自分と自分の才能に自信がある人でも、やっぱふとした瞬間にそれに疑問を抱くことはあるだろう。そうなったときふいに襲ってくる恐怖感。
そういう物に耐えて続けなければいけないってのは、結構なことだと思うし、表面だけで見える華やかな世界よりも、自分はそっちの方に興味を惹かれるわけで。
耐え続けられなくなった時が、辞める時なんだろうなぁ。


で、自分に、そこまでの覚悟を出来る「何か」があるかと言われたら、即答出来ない。
色んなことを犠牲にせずに、一つのことにのめり込むには、きっと人生は短すぎるし、社会は不寛容すぎる。
かといって選択を先延ばしにすれば解決するという問題でもない。
選択を先延ばしにしたところで、いつか来る選択の時に、怯え続けるだけだ。
だが、前述したとおり、覚悟を決めたところで常に恐怖感はやってくるわけで。


「こんなん、人生どけんすりゃよかですか!」と、「地獄に行くわよ」のオバちゃんに相談したくなるのも、よくわかる。