学校の勉強が役に立たないなんてのは大嘘

みんな当たり前過ぎて言うまでもないから言わないだけなのか、それとも本気で「学校の勉強なんて社会に出てから役に立たない」なんて嘯いてる人間のことを信じてるのか、どっちかわからないけど、学校での教育内容を肯定する意見ってのは少ない気がする。


で、結論から言うと、「学校の勉強は役に立たない」なんてのは、大嘘である。
全部のケースで嘘だって断定するのは無理だけど、でも、日本におけるほぼ全てのケースで、嘘だ。なんか言ってること無茶苦茶だけど。
「学校の勉強は役に立たない」なんて言ってるヤツは、単に「学校の勉強」を忘れてしまっているから役に立たないだけで、覚えてれば学校の勉強ってのは、とてつもなく役に立つ(と思う)。


義務教育だけで9年間も費やしたことが「役に立たない」はずがない。
「俺サラリーマンになる気なんてないし、一般教養なんて役にたたねーよ」って言ってる人も含め、学校教育は(多分)役に立つ。

例えばデザイナーを目指しているあなたへ

今、デザイン関係だの、ビジュアル的な物を扱う人のほとんどは、photoshopを利用していると思う。
で、本屋に行って、photoshopの入門本でも見て欲しい。
そこには、美術や家庭科などで学んだ、色相だの補色だの、色のイメージだの、暖色だの寒色だの、色の組み合わせが生むイメージだのについての解説が載ってるハズだ。
大抵の人は、美術や家庭科でそんなことをやったなんてことを忘れていたり、授業の都合上省かれておざなりな説明で終わったりして、記憶に残っていなかったりするのだけれど、こういうところでも、あらかじめ知っていれば理解が早くなる。
光の三原色について知っていれば、RGBで色をいじるときに悩まずに済むし、仕組みから理解できる。
色の基礎だの、そういった「専門職における基礎知識」的な部分を、あなたは既に学校教育において学んだはずなのだ。


今デザイナーを目指していて、学校での勉強が馬鹿らしくなっていたとしても、こういう風に必ず将来役に立つ内容を、学校では教えている。
まぁ俺は高校に行くのが馬鹿らしくなって辞めたクチなんだけど。


思いつく範囲で個々に例を挙げようかと思ったけど、冗長な気がするので終了。

でも、受験勉強で必須の「学校の勉強」はあんまり役に立たなかったりする

受験勉強で必須とされる、英語・数学・国語(含む古典)なんかは、実生活や社会に出てからあんま役に立たなかったりもする。
というより、それ以外の教科が、実生活や社会に出てから、役に立ちすぎるのだ。
もちろん、英語・数学・国語も役に立つんだけど、「あそこまで過度に勉強する必要ねーんじゃねーの?」と思う。
これは単に、受験教科になっているせいで、必要以上に学ばされているってだけなんだろうけど。


例えば自作パソコンなんかでも、技術なんかで習った簡単な電気の仕組みを知っていれば、より楽しくなるし、ちょっとコンデンサが不調になっても自分で交換することも出来る。
(つーか、そもそもコンデンサが原因で不調になったのかどうかの判断すら、こういった学校で得た知識がなけりゃ出来ねーわな)

結局

受験勉強批判的な内容になっちゃうけど、受験勉強をさせられ過ぎたせいで、それ以外の学校の勉強を忘れちゃって、「学校の勉強=受験勉強でやった内容」って風に記憶しちゃってるから、「学校の勉強は役に立たない」と思いこんじゃってるんじゃないだろうか?


暇なときにでも、中学校くらいの社会や理科、技術や家庭科、美術や音楽などの教科書を、引っ張り出して、見て欲しい。
最近流行のビジネス書だの、実用書だの、胡散臭いライフハック系の新書だのより、よっぽど「ためになって面白い」ことが書かれていたりするから。