本気で「電車の中で漫画を読むこと」を擁護している大人たちを見ると
日本終わったな。
という煽り文句は置いておいて、やっぱり、「電車の中で漫画を読むこと」は恥ずかしいことであるべきだと思うわけです。
http://anond.hatelabo.jp/20081129133527
主にこれを発端に、ちょっと前にはてな界隈で話題になっていた記事を読んでの感想。
漫画を好きかどうかと、電車の中でマンガを読むべきかは別
というか、「僕は好き=みんなも認めて」って論調とか、「僕が好きなら、誰に何と言われようと、胸を張って好きと言えばいいだけ」とか、違うだろ、と。
「好きな物を好きと、胸を張って言えないのね」とか、「漫画を否定するなんて、世間の価値観に従順になってるだけでしょ」とか、そういう話じゃないんですよ。
僕は漫画が好きだ。
最近の漫画が面白くないかどうかとか*1、最近僕はあまり漫画を読まなくなったとか*2、そういうことを別にして、漫画が好きだ。
でも、問題は好きか嫌いかとか、そういう話じゃねーんですよ。
漫画はサブカルチャーだから面白い
あ、いや、もしこれを読んでるあなたの好きな漫画が、学研まんがひみつシリーズとかだったら、無視してください。
で、アフタヌーンやモーニングだの、マガジンでもヤンマガでも何でもいいけど*3、そういうのに連載されていて、今割と人気のある漫画って、どれも「サブカルチャー」だから面白いんじゃねーの? と*4。
言うまでもないことだけど、サブカルチャーはメインカルチャーでもなければ、ハイカルチャーでもない。
で、「だからダメ」ってんじゃなくて、だからこそ「サブカルチャーならではの面白さ」があるわけで。
そのサブカルチャーが、メインカルチャーになっちゃったら、サブカルチャーならではの面白さが失われやしませんか?
俺の大好きな黒田硫黄がすげーメジャーになって、新聞や週刊誌やテレビに当り前のように出るようになっちゃったら、黒田硫黄のサブカルっぽさは消えるだろうし、俺の大好きな鶴田謙二がすげーメジャーになって、突然新潮夏の100冊の表紙を全部描いたり、テレビに出まくったりしたら、もうそんなの鶴田謙二じゃないように。
それがハイカルチャーやメインカルチャーとなった(された)時点で、作者が自ら消す*5部分もあるだろうし、世間的に消さなければならない部分もあるだろう。
(アングラ誌や同人誌なら許されていた物の中に、商業誌では許されない部分があるように、「サブカルだからこそ許されていた部分」というのが消える)
だから、今の漫画が好きだからこそ言うわけですよ。
電車の中で漫画読んじゃダメ、と。
なんつーか、はてなの漫画好きの方たちの中から、こういう意見が出なかったのはちょっと意外だなぁ。