有川浩祭り

「最近、小説読んでないなぁ」と思って、芦原すなおの『青春デンデケデケデケ』を読んだのが、4月の頭。
期待していたよりも面白く、「やっぱり小説いいなぁ」と思い、もっと読もうと決意したものの、あまり時間が取れないため、軽い物を数冊図書館で選んで借りてきた。
で、以前「作者名で五十音順に一冊ずつ読んでいく」なんてのをやっていたのを思い出し、再びアから再開しようってことで、有川浩


図書館戦争』は知っていて「話題になったみたいだし、一度読もう」と思っていた所、大学の図書館にもあったので借りて読んだ。
これも期待していたより面白かったので、続けて、『塩の街』『空の中』『海の底』(すべてハードカバー版)とまとめて借りた。


で、『空の中』。なんだこれ。久しぶりにメチャメチャ面白いライトノベル(と分類すると怒る人もいそうだけど)を読んだぞ。
塩の街』から順に読んだのだけれど、『塩の街』は良くも悪くも「最近のライトノベルっぽさ」があって、それがイマイチ僕には合わなかった。
が、『空の中』はもうこれ、SFじゃないすか。しかも、ただのSFじゃなくて、極上に色々詰め込まれてそれでいて高レベルで纏まってる。
もちろん、ハードSFと比較して詰めの甘さがあったり、SF以外の要素が多いあたりが、ライトノベルである所以なのだが、これは面白い。
作者が『塩の街』の後書きで「大人にもライトノベルを」ということを言っているが、まさにそれを体現している感じ。

空の中

空の中

コテコテのライトノベルはちょっと……という人でも違和感なく読めると思う。ちょっと恋愛部分や低年齢の登場人物にライトノベル的「お約束」な感じもあって、くすぐったいかもしれないが。
まぁ僕は数年前に「もう本は(基本的に)買わない。図書館で借りて済ませる」と決めているので、買ってませんが*1
図書館で見かけたら、借りてみることをお薦めします。


というわけで、前にやった「五十音順〜」では、ライトノベルは除外してやっていたので、今度はライトノベルもアリでやってみようと思います。

*1:現在購入しているのは、既に買っているシリーズ物の続刊と、仕事等で必要になった物のみ。本を置く場所がない為に仕方なく。