とにかくものぐさなんです

この日の日記と被るが。

例えば、「ピラミッド建設のため、1時間後までにA地点にある石をB地点まで運ばなければいけない」という時に、普通に運んだら1時間かかるとする。
ものぐさな人は、1時間もかけて運ぶなんて行為を激しく面倒に感じる。
ここでまず、普通に運ぶ以上に早く運ぶ方法がないかどうかを考える。
早く終わらせればその分休めるからだ。


ものぐさな人は、がんばって走れば30分で終わらせられると思いつく。
1時間かけて運ぶ方法をa、走って30分で運ぶ方法をbとする。


次に、aとbそれぞれにどれだけの労力が必要なのかを考える。
aを行った際の疲労をx、bを行った際の疲労をy、30分休むことで回復する分をzとする。


ここで、x<y−z では、あまりうま味がない。


そこでものぐさな人は、aよりも短時間で、かつxよりも疲れない方法を考える。


ものぐさな人は、丸太を敷いて、その上で石を運ぶことによって楽する方法を思いつく。
丸太を用意する労力を考慮しても、普通に運ぶよりは楽そうだ。
そしてものぐさな人は、20分かけて丸太を用意し、30分で石を運び終え、10分の自由時間を手に入れる。


ここで重要なことは、この場合の「ものぐさな人」が「考えるのを面倒くさがる人」ではないという点である。
身体を動かして疲れることを極力避けるため、考えるのだ。


考えるだけならタダだし、実際にやってみるより時間もかからないし、なにより実際にやるより疲れない。
だから、本当にものぐさな人は、少しでも楽をするために、考えるのだ。