オタクってそもそもマイナスなのけ？
http://d.hatena.ne.jp/Masao_hate/20070713/1184316044
これを読んでいて気になったのが、「『脱オタ』自体に何の疑問も持ってないんだなー」って点。
もちろん、ある一定のことにハマりすぎて、容姿に気が回らなくなって周りの人に不快感を与えてるほどになってるとか、そういうのはマズイとは思うけど、洗濯しないとか、風呂入らないとか、そういうレベルじゃなきゃ別に何してもええやんけ、と。
少なくとも、リンク先で言っているような「人生を楽しむ」という方向で見るなら、「周囲の目も気にせず何かに熱狂出来る」というのは、それはそれで幸せなことであるはずだし、「脱オタ」とやらをして、のんべんくらりと、ただフツーに日々を過していくのが本当に幸せなのか？ と問われると疑問である。
自分の場合、オタクであると自認しているんだが、すげーオタクかと問われると、ちょっと返答に困る。
というのも、「何かを犠牲に出来るほど『それ』にハマってますか？」と問われた時に、即座に答えられないからだろう。
周囲の視線が気にならないほど何かに熱狂し、大通りのど真ん中や公園で、なんかよくわからん音楽かけてアイドルの名前かなんかを連呼してる集団を見かけると、「うわっ、超キモッ」と思うと同時に、「あそこまでハマれるってすげーなー。人生充実してんだろうなー」とも思うわけである。
さながら、宗教にハマった人を見てるのと同じ感覚。新興宗教に限らず、キリスト教でもなんでもね。
彼らは、「本気で信じる」「本気でハマる」ことが出来ているのなら、その時点で救われている。
かくいう自分は、これまで特定のアイドルにハマったこともないし、アイドルグッズとかを買おうとか思ったこともないし、アニメキャラにハマったこともなければ、ゲームキャラにハマったこともない。
そもそも最近でいえばアニメはあんま見ないし、ゲームもあんまやらないし、アイドルなんてモーニング娘。に吉澤ひとみが入ったころ以降誰がいるのかすら知らん。
簡単に言えば、自作したりするほどにはパソコンオタクなんで、オタクを自称しているのだが、真っ当に、本気でとことんオタクかと言われると肯定できない、ヘタレなのである。
話は逸れたが
毎度のように話は逸れたが、ようするに「オタクである自分」というのを「マイナス」だと感じる時点で、その人はオタクやってても楽しくないだろうし、自分の好きな趣味をやる度に「あー俺ってオタク趣味でダメだなぁ」と欝になるわけで、そりゃそんなの人生楽しいわけねーよなー。
つまり、プラスへの力だマイナスに対抗する力だなんだと言うまでもなく、
『自分の趣味や好きなこと自体を自己否定しながらやるようじゃ幸せになれるわけなくね？ そじゃね？』
ということである。
もちろん社会的動物として、本音と建前ってもんがあるから、人前では「えーパソコンオタクでお恥ずかしいっすよ。IT化のおかげでかろうじて人権もらってます。すんません、げへげへ」と言いつつも、ココロの中では「ファッキン、マイクロソフト！」「IE使ってる愚民どもは死ねばいいのに」「あー電脳化してー」「文明レベルが9ぐらいの世界になればもはや体いらねーよなー」とか思って自分の趣味を楽しんでればいいのである。
ココロの中でまで「あーパソコンいじってる俺って根暗で超最悪」「日曜一歩も外に出ないでパソコンいじってるなんて生きてる価値ねーよ……」とか考えながらやって、楽しいか？
さらにさらに話は逸れる
そもそも、最低限のお約束的な、暗黙のルール（人に迷惑をかけないとか）さえ守ってれば、何をしようが自由なわけで。まぁいわゆる「オタク」と呼ばれる層にこのルールから逸脱した人種が多いのは事実だが、その対極であるDQNもまたこのルールから逸脱した存在なわけで。
オタクが群れてルールから外れたら、それはDQNと同じようなもんである。
ここ最近のエントリで触れた「オタク」からはどうもそんな匂いがして、嫌。
あと、「脱オタ」って言葉も、なんか「脱コギャル、これからはお姉系で大人のメイク」とかの一昔前のファッション誌の煽り文句となんら変わらん感じがして嫌い。
オタクって、自分の意思で好きにやめたり出来るものなのか？
これを「脱不良」とかに置き換えたら、すげー恥ずかしい言葉だってのが理解出来ると思うんだが。
昨日まで不良ファッションに身を包んでいて、深夜国道バイクで走るのが趣味だったけど、脱不良します！
まずはファッション誌読んで、服買ってきて、美容院入ってリーゼントやめて〜
って、なんかダセェとしか言いようがないと思うんだが。
さらにさらに（ジャパネット風に）
非コミュ指数テストをやってみたら、指数は0だった。意外だ。偏屈だと思ってたのに。
偏屈だが卑屈ではないからなのかね。十分に性格は悪いと思うけど。
