コーヒーを飲みながら見るあの落ち葉我が身重ねることも適わず

何かと話題のダウンロード違法化について

まず、ざっくりと説明。ちゃんと知りたい人は詳しいサイトが山ほどあるんでそっちで。


簡単に言うと、「違法サイトからファイルとかダウンロードすると違法になるよ」という話。
これだけだと、「なんだ当たり前のことじゃん。むしろ今まで違法じゃなかったのがおかしいじゃん」となるわけだが、問題はここから。

まず「違法サイト」って何よ? となる。
例えば、あなたが今見ているここは「違法サイト」なのだろうか。
俺がここでもし、著作権違反の画像を使ったりしてたら、「違法サイト」ってことになる。
でも、俺が著作権違反の画像を使ってるかどうかは、実際にページを見てみないとわからない。


で、フツー、インターネットエクスプローラーなりなんなりのブラウザでネットを見ていると、アクセスした瞬間に、表示するページのデータをキャッシュとしてダウンロードする。
もしあなたがこのサイトを見て、このサイトが違法サイトだと気付いたとしても、気付いた時には既に「違法サイトからファイルをダウンロード」した後であり、あなたは立派に違法行為をはたらいたことになるのだ。


例えば時々目にする、開くと音楽が流れるサイト。
ああいったサイトに知らずにアクセスしてしまって、そこで流れている音楽が著作権的にマズイ物だった場合、その音楽がキャッシュとしてあなたのパソコンにダウンロードされた瞬間、あなたは「違法サイトから違法音楽ファイルをダウンロード」したことになる。


で、こんなことがおこらないように「違法サイトかどうか判定する団体」を作って、合法だと判断されたサイトは「合法マーク」を付けることで、ユーザーは違法サイトに行ってしまうこともなく、安心してネットにアクセスできるようになるよ! って話。


アホか。
ページ内にリンクが貼られていて、そのリンク先を見たいとき、我々は今後逐一、そのリンク先が合法サイトかどうか確認してからクリックしなければならないのである。
そうじゃないと、違法サイトにアクセスしちゃって知らない内にダウンロードしちゃうかもしれないからね!
リンク先が違法サイトの可能性がある以上、アクセスしてキャッシュをパソコン内に溜めたりしたら、もうそれだけで違法サイトからのダウンロードになっちゃうからね!

具体的な違法サイトについての実例

さて、そんな中、いち早く違法サイトか否かの判定をやってくれているサイトがある。
任意団体の日本違法サイト協会である。*1
(リンク先は合法サイトなので安心してください)
日本違法サイト協会は、

権利者に無断で著作物等が送信可能化された(利用者の求めに応じ自動的に 送信できる状態のことをいう)サイトや個人のパソコン(サイトやパソコン自体が違法なわけではない)を便宜的に「違法サイト」という。

という文化庁の示した定義を元に、非営利で違法サイト認定をやってくれる、ありがたい任意団体である。
公的団体ではなく、あくまで文化庁の定義の下に違法サイト判定をしていくというスタンスの模様。


で、その違法サイト協会による、違法サイト認定第一号が、文化庁のサイトである。
ソースhttp://illegal-site.org/sites.html
文化庁URL http://www.bunka.go.jp/ ←違法サイトなのでクリックしないように!


説明によると、文化庁MacOS Xの画像を無断使用していたことがあるようで、これは立派な著作権法違反。
一度こんなことがあったのだから、次もあるだろうということで、違法サイト認定されている。


もしまた著作権違法の画像を使われたりしちゃったら、キャッシュを保存しないように設定してからアクセスしないと、自動で画像をキャッシュとしてダウンロードしちゃって、違法行為になっちゃうもんね!


というわけで、法に敏感な皆さんは、違法サイトの可能性があるサイトにアクセスしないように気をつけてください。
フツーにアクセスしただけで、ブラウザはキャッシュとしてあなたのパソコンに、データを保存するようになっています。
これからは、合法サイトと認定されたサイト以外、アクセスしない方が賢明です。


というわけで、合法サイトをまとめたサイトが出来るまで、ネットでホームページ見るとかしない方が賢明です。
「違法サイトと知ってダウンロードしたら違法」ってことらしいですが、「合法サイトマーク」が無い以上、「違法サイトかもしれない」と知った上でアクセスしているのは事実なんですから。

*1:こういうセンス好きだなぁ