博士が博士である必然と彼の愛した数式とは何なのか

まず話の大筋は、博士なる人物と母子との触れ合いが中心に展開される叙情的な話と考えて間違いないだろう。
恐らく記憶障害の博士がそれでも生きる上での喜びのような物を何らかの形で母子に暗示し、その想いが受け継がれていくという話ではないだろうか。
となると、何故博士は博士でなければならなかったのか。記憶障害を患う人間ならば博士でなくとも話の進行には影響がなかったのではないか。
ここで登場するのが『数式』である。博士が博士でなければいけない理由は、この数式を登場させる為だろう。数学博士という設定故に数式が登場し、恐らくその数式が非常に重要なファクターとなって話に影響するのだと考える。
となると、その数式とは一体何か。
博士の愛した数式。博士は数式全般を愛したのか、それともある特定の数式を愛したのか。
この捉え方で、予想されるストーリーも大きく変化するだろう。
そういった事を踏まえて、博士の愛した数式を、前述した予備知識とタイトルから以下のような叙情的映画であると推測した。