進化

直立二足歩行(とそれに伴う道具の作成・使用)、火と言語。ヒトがヒトとして他の動物と分けられる所以である。
が、現在、言語を使う動物(イルカとか)も見つかっているし、サルだって道具を作るしと、ヒトが「特別な存在」である所以が薄れてきてるわけである。犬が二足歩行する時代だし。
そんな中、いまだヒト固有といえるのが、電気の利用だろう。
人類400万年の歴史で、電気を利用しはじめたのはせいぜいここ100年。
150万年前から利用されていた火や、もっと前から利用されていた道具に比べると、遙かについ最近である。
ヒトが電気を利用するようになって100年、おそらく直立二足歩行と同等、あるいはそれ以上の進化のキッカケとなる物をヒトは手にする。
インターネットである。
そもそもインターネット自体は、電気の発明はもちろん、それに伴う電話の発明なくして発生しなかった物だ。
このインターネットという物、非常に面白い物で、そのネットワークの形態はさながらニューロンシナプスの関係に似てたりなんだりと、妄想はひろがりんぐなのだが、まぁそれは置いておく。
現時点ではWorldWideWebがインターネットの主な利用法だろうけど、このWWW、そしてインターネット共に、既存の商業ベースのメディアなりなんなりと、非常に相性が悪い。
現時点では過渡期故にそれなりに商売になってたりするわけだが、その殆どが従来の広告メディア的利用法でしかなく、言うなれば雑誌媒体とWWWを同様に使っているに過ぎない。
ってこれも余談だな。
で、まぁそんなインターネットだが、多分人類の進化と呼べるだけの発明になるだろうと思う。
これは別にインターネットである必要はないのだが、どのような形態のネットワークだろうと、相互に「繋がる」ことが出来れば(当然それなりのレベルで)、これまでの常識は覆る。
簡単に言えば、人と会わずにその人と会話するなんて事は不可能だったのが(一部のチャネリングできる方々は除く)、電話の発明で会わずとも会話出来るようになったように。
現時点でWWWは、文章データの転送が主になってるので、先は長いかもしれないが。
ほんの十数年前までは、ワイヤードが当たり前だったのが、今やワイヤレスが主流になりつつあるように、世界規模でワイヤードされずとも四六時中「繋がる」ことが可能になるかもしれない。
外部デバイスを使用せず、体内に用意された内部デバイスを用いてワイヤレスでいつ何時どこにいても繋がれる世界。
夢物語に聞こえるが、一部既に実現可能になっているあたりが恐ろしくもあり。