実際問題人間関係においてどうすりゃいいのよ?

前述したように、ビジネスにおいては金銭という相互の共通指針がはっきりしている為、パレート効率性を考える事が比較的容易に可能であるが、人間同士の付き合いはそうはいかない(ビジネスのシーンでも公私を混同する人間が多々いるが)。
貴方にとってパレート改善に見える事が、相手にとってそうではない場合が多々あるからだ。
そこで一々相談して、相互がどう考えているかを確認した上でパレート効率的な選択出来る程、我々はコミュニケーションに労力を割いていない(それ以前に話し合い検討することで時間を浪費する事自体が効率的ではない)。
そこで便宜上ある程度の共通価値観を植えつける為の教育が必要なわけである。
結局の所我々が個人で出来る事は、自分がパレート最適だと考える選択あるいはナッシュ均衡になると考える選択(決して己の利益だけを優先させた行為ではない)をするしかない。
だが、人生とは非協力ゲームであるが、望みさえすれば協力ゲームにもなるのだ。
辛抱強くパレート改善を繰り返していけば、いつの日かきっと目指す状況は得られるだろう。
目指す限りそこは存在しているのだから。